2022年8月4日に中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に落下して問題になっていますね。
今回は、中国がミサイルを日本に発射した理由、中国ミサイルが落下した場所はどこ?ミサイルがEEZを超えたらどうなる?ミサイルが過去にEEZ内に落下したことはあるのかなどについてまとめてみました。
早速行きましょう!
中国がミサイルを日本に発射した理由はなぜ?
- アメリカのペロシ下院議長が台湾を訪問したことが関係
- ペロシは中国侵攻を受ける台湾を援護していた
- ペロシを気に入らない中国は、日本を狙った訳では無く台湾周辺を狙った
まず、中国が弾道ミサイルを日本のEZZに発射したとの報道ですが、日本を狙ったわけではありませんでした。
ミサイルを発射した理由は、軍事演習とだいして、台湾を訪問していたアメリカのペロシ下院議長を威嚇するためでした。
威嚇のために台湾周辺にミサイルを発射した結果、日本のEZZにも落下してしまったとのことです。
なぜ中国はペロシ下院議長を威嚇したかというと、ペロシ氏は以前から中国の侵攻を受ける台湾を援護するスタンスをとっていました。
そして今回も、中国の脅威に立ち向かうことを確認するために台湾に訪問していたそうで、それが中国を刺激して台湾へのミサイル発射に繋がったということです。
どんな理由にしろ、日本の近くにミサイルが落下させるなんて迷惑な話ですよね汗
実際にミサイルが落下した日本のEZZの場所はどこなのでしょうか?
中国ミサイルが落下した日本の地図の場所はどこ?
- 中国のミサイルが落下した場所は与那国島沖80kmの位置
- 日本のEZZ内に落下したミサイルは9発中5発
中国のミサイルが落下したのは沖縄県与那国島沖からわずか80kmの位置でした。
しかも、9発発射した内の5発が日本のEZZ内に落下したそうです。
実際に地図で見てみましょう。
実際に中国が弾道ミサイルを落下させた場所は、大体この辺りだそうです。
こうして地図で見ると近いですね汗
日本を狙わずに、わざと台湾を囲むようにミサイルを打ち込んでいたとしても、一歩間違えれば沖縄県に落下していてもおかしくないですから、本当に危ないですね。
被害者が出なくて本当に良かったと思います。
しかし、実際に日本のEZZ内にミサイルが落下してしまっていますが、戦争にはならないのでしょうか?
排他的経済水域(EEZ)とはなにか、EZZを超えたらどうなるのかについて見ていきましょう。
排他的経済水域(EEZ)とは?超えたらどうなる?
- 排他的経済水域(EEZ)とは、経済的活動についての主権的権利と海洋環境の保護等についての管轄権を有する水域のこと
- EZZを越えても直ちに戦争にはならない
まず、排他的経済水域(EEZ)とは何か?ということですが、沿岸国が範囲内において天然資源の探査・開発などを含めた経済的活動や、海洋の科学的調査、海洋環境の保護・保全等についての権利を認める水域で、領海基線から200海里(約370km)を越えない範囲内で設定することができるもの。
そして、EZZを越えたらどうなるのかについてですが、敵対的な行動を取らない限り、戦争にはならないそうです。
しかし、今回中国はミサイルを落下させていますから、「敵対的な行動」とみなされれば戦争が勃発してしまう可能性も否定出来ませんが、中国はあくまで日本ではなく台湾を狙っていて、日本を敵対していない可能性が高いので、平和的に収まる可能性も高いでしょう。
まぁ、平和に収まってほしいという僕個人の希望も入っていますけどね笑
ミサイルが過去にEEZ内に落下したことはあるの?
- 中国軍の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めて
防衛省によると、中国軍の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めてだそうです。
ミサイルを連発している北朝鮮ですら日本のEEZ内に落下させたことはないそうですね。
なので、今回の中国の弾道ミサイルの日本のEEZ内落下は結構大きい問題だということですね。
今のところ日本の船舶や航空機への被害は確認されていないので、とりあえずは一安心です。
しかし、外務省の森健良事務次官は孔鉉佑駐日中国大使に電話で抗議し、中国の行動を非難するとともに軍事演習の即時中止を求めました。
これに中国がどう反応したかはまだ分かりませんが、素直に応じてくれるといいですね。
中国が発射したミサイル9発の詳細は?
今回、中国が発射した弾道ミサイル全9発の詳細を表にまとめてみました。
発射回数 | 発射時刻 | 発射場所 | ミサイルの飛距離 | 落下場所 |
1発目 | 2時56分 | 福建省沿岸 | 350km | 日本のEEZの外側 |
2発目 | 2時56分 | 内陸部 | 700km | 台湾南西の海域 |
3発目 | 3時14分 | 内陸部 | 550km | 台湾南西の海域 |
4発目 | 3時57分 | 浙江省沿岸 | 350km | 台湾北部の海域 |
5発目 | 3時57分 | 浙江省沿岸 | 650km | 日本のEEZの内側 |
6発目 | 4時5分 | 福建省沿岸 | 500km | 日本のEEZの内側 |
7発目 | 4時5分 | 福建省沿岸 | 550km | 日本のEEZの内側 |
8発目 | 4時8分 | 福建省沿岸 | 500km | 日本のEEZの内側 |
9発目 | 4時8分 | 福建省沿岸 | 550km | 日本のEEZの内側 |
この9発はいずれも中国が公表していた訓練海域の内側に落下したと推定されています。
これだけ発射していますが、被害者が出なかったのが幸いですね。
中国の弾道ミサイルについての世間の声
今回の中国の弾道ミサイル発射についてのSNSでの世間の声を見てみましょう。

ペロシ効果。日本がいかに簡単に巻き込まれるかわかる。ペロシの強気な言動を称賛する人もいるが、ペロシはウクライナにも飛んでゼレンスキーに「勝つまで支援するから戦い続けろ」と煽ったものの、米国は直接戦わない。同じことを極東で繰り返そうとする危険性を理解せねばならない。

米軍自衛隊のヘリ部品が落ちたら大騒ぎで抗議しているくせに中国ミサイルには遺憾だけなんですかね。

隕石じゃないんだから落下じゃないでしょ。ある程度照準して撃ち込んでるんだから。

全て目標に命中したと発表しているということは、日本のEEZに「落下」ではなく、意図を持って命中しているということです!