サル痘に感染する女性はなぜ少ないの？男性に感染する原因は？

2022年7月23日に世界保健機関（WHO)は現在急速に感染が拡大しているサル痘について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態（PHEIC）に相当すると宣言しました。

今回はなぜサル痘に感染する女性は少なく男性に多いのか、サル痘の症状、サル痘に感染しない為の対策、サル痘の感染経路、サル痘の死亡率や死亡例などについてまとめてみました。

ただでさえコロナで手一杯なのに、更にサル痘という脅威が出てきてしまって大変ですよね汗

サル痘についてしっかり知っておいて対策していきましょう。

なぜサル痘に感染する女性は少なく男性に多いの？

まずサル痘に感染する女性が少ない理由は、感染する多くの原因が男性同士の性的な接触であるからです。

世界保健機関（WHO）が約1万人の患者を分析したところ、98.8％は男性で18～44歳の男性が77％を占めるそうです。

しかし、女性もサル痘に感染しない訳ではないとのことです。

濃厚な接触をすれば誰にでも感染する可能性はあり、幼児や妊婦には重篤な症状を引き起こす危険があることをWHOは警告しています。

ではサル痘に感染するとどのような症状が出てしまうのでしょうか？

サル痘の症状は？

まずサル痘の主な症状は発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などが最大5日間ほど続き、その後赤いブツブツなどの発疹が出るようです。

それでも、ほとんどの場合は軽症で済むので集中的な治療は必要なく回復するそうです。

その中でも、まれに重度のサル痘の症状が現れることもあるようで、肺炎や合併症を引き起こすこともあり、自分の唾さえ飲み込めないほどの痛みを要する場合もあるようです。

そして年齢が低いほど重症化する可能性が高いと言われています。

しかしサル痘の認知度が低いこともあり、国内では具体的な治療法もなく、サル痘用のワクチンもまだ開発されていない状況にあるようです。

因みにヨーロッパでは既にサル痘の抗ウイルス薬としてアメリカ製の天然痘の治療薬が承認されているようです。

現在、日本国内でも臨床研究で投与を検討している段階だということで、サル痘の治療薬として使える日も近いかもしれませんね！

では、そもそもサル痘に感染しない為の対策はどうすれば良いのでしょうか？

サル痘に感染しない為の対策は？

 

まず、サル痘に感染させないように今すぐに出来る対策として、こまめにアルコール消毒をするということです。

日常生活において、サル痘患者が触れた場所に触れると間接的に感染してしまう可能性があるみたいなので、アルコール消毒などで対策するのが有効だと言われています。

次に確実にサル痘感染を予防出来る対策として、サル痘と症状が似ている天然痘用のワクチンを打つということです。

2022年7月29日現在、熊本県のワクチンメーカー「KMバイオロジクス」の天然痘のワクチンをサル痘に対して使用できるよう承認する方針を決めているので、承認が通れば対策出来るようになります。

厚生労働省や国立感染症研究所によると、天然痘ワクチンはサル痘に対して85％の予防効果があるそうなので、かなり期待出来ますね！

天然痘ワクチンの副作用としては、まれに痙攣を起こすことがあるようですが、多くは軽症で済むとのことなので、WHOも天然痘ワクチンを推奨しています。

次にサル痘の感染経路について見ていきましょう。

サル痘の感染経路は？

サル痘の一番最初の発生場所は熱帯雨林付近のアフリカ中央部から西部の僻地と言われています。

サル痘の感染経路は主に感染したネズミやリスなどのげっ歯類に噛まれたり、血液や体液、発疹に触れるなどすることで感染するそうです。

その後、感染した人の体液や発疹、衣類などに他の人が触れたり、近距離で飛沫を浴びたりすることで感染が広まってしまうとのことです。

なので男女関係なく誰でも感染する可能性があるので十分注意しなければいけませんね。

他にも感染経路が特定できない「市中感染」にあたる患者などもいるので、特定の人々の病気として捉えずに警戒するべきだとされています。

そんなサル痘ですが、過去に死亡例はあるのでしょうか？

サル痘の死亡率や死亡例などについても見ていきましょう。

サル痘の死亡率や死亡例は？

通常、サル痘の死亡率は1％～10％の間と低く、サル痘で死亡してしまう確率は稀であることが分かります。

しかし、死亡した方のほとんどがかなり若い年齢層であることから、年齢が低いほどサル痘が重症化する確率が高いとされています。

他にも妊婦さんや幼児などの免疫不全の方も致死率が上がってしまうので、死亡例が少ないとは言え、油断できない病気ですね。

まとめ