2023年9月1日の会見で福島第一原発の処理水を「汚染水」と発言してしまった野村哲郎農林水産大臣が話題ですね。
そんな野村哲郎さんですが、農林水産大臣に就任しているにも関わらず、なぜ最終学歴が高卒なのでしょうか?
それとも大学を中退したのでしょうか?
色々気になったので調べてまとめてみました。
- 野村哲郎がラ・サール高校から進学しなかった理由
- 高卒でも政治家になれるのか
- 歴代の政治家に高卒の人はいるのか
- 農林水産省に入るにはどこの大学に進学すればいいのか
- ラ・サール高校出身の有名人は誰か
早速行きましょう!
野村哲郎はなぜ高卒でラ・サールから進学しなかったの?
野村哲郎さんがなぜラ・サール高校から進学しなかったのか明確な理由はネット上には記載されていませんでしたが、恐らく何らかのコネがあったか、大学進学せずとも相当な学力があり進学する必要がなかった事から、中馬辰猪衆議院議員の秘書になれたのだと思われます。
あるいは、大学へ進学するより政治家の秘書になったほうが手っ取り早いと考えたのかもしれません。
つまり大学を中退したのではなくラ・サール高校を卒業後はそのまま就職したということですね。
野村哲郎さんは東大も狙えるようなレベルの高い進学校「ラ・サール高校」を卒業しています。
しかし、野村さんは高校卒業後は大学へ進学せず、中馬辰猪衆議院議員の秘書として勤務しました。
中馬辰猪衆議院議員の秘書を務めた後は、1969年に鹿児島県農協中央会に入職し、経営監査部長→参事→常務などを歴任た後退職し、2004年第0回参議院議員通常選挙に出馬し初当選したそうで、2010年第22回参院選では再選となりました。
中馬辰猪衆議院議員は、鹿児島県霧島市国分に生まれました。
彼は中馬猪之吉の二男で、鹿児島県立加治木中学校と第七高等学校を卒業し、1941年に京都帝国大学法学部を卒業しました。
陸軍主計大尉としてインパール作戦に参加し、負傷しながらも生還するという経験を持っています。
帰国後は水産会社の役員や鹿児島県煙草耕作連の嘱託を務め、1949年には第24回衆議院議員総選挙で吉田茂率いる民主自由党公認として旧鹿児島2区から立候補して当選し、その後10回も当選しました。
彼は保守合同後には佐藤栄作派-福田赳夫派に属し、運輸政務次官や農林政務次官、衆院地方行政委員長などの要職を歴任し、1976年には三木内閣改造内閣で建設大臣として入閣しました。
しかし、1979年の総選挙で落選し、政界から退きました。
彼は賢明でありながらも控えめな性格で、政界では主要な役職には就かず、裏方としての役割を果たしてきました。
彼は1986年に勲一等瑞宝章を受章し、2010年4月18日に94歳で亡くなりました。
学歴が無くても政治家になれるなんて相当学力があり努力家だったのでしょう。
では一般的には高卒でも政治家になれるものなのでしょうか?
高卒でも政治家になれるの?
結論から言うと政治家になるのに学歴は関係ありません。
有名な政治家の方を挙げるとしたら「田中角栄」さんは中卒で総理大臣になられていますしね!
ちなみに立候補する権利を認められないケースは公職選挙法11条にも記されています。
公選法第11条第十一条 左の各号に掲げる者は、選挙権及び被選挙権を有しない。 三 禁こ以上の刑に処せられその執行を受けることがなくなるまでの者(法律の定めるところにより行われる選挙、投票及び国民審査に関する犯罪以外の犯罪に因る刑の執行猶予中の者を除く。)出典元:衆議院
歴代の高卒の政治家は誰がいる?
今まで高卒で政治家になった人達は沢山いらっしゃるので、厳選して一覧にしましたのでご覧下さい。
- 野村哲郎:ラ・サール高校 卒業
- 菅野哲雄:国立一関工業高等専門学校卒業
- 重野安正:大分県農業講習所卒業
- 渕上貞雄:福岡県立浮羽高等学校(閉校)卒業
- 又市征治:富山県立富山高等学校卒業
- 伊達 忠一:北海道芦別高等学校卒業、北海道衛生検査技師養成所卒業
- 仲村正治:沖縄県立那覇高等学校卒業
- 加治屋義人:鹿児島県玉龍高等学校卒業
- 森山裕:鹿児島県立日新高等学校卒業
- 谷川弥一:長崎県立長崎東高等学校卒業
- 佐々木隆博:北海道士別高等学校卒業
- 金田誠一:北海道函館東高等学校卒業
- 高木義明:山口県立下関工業高等学校卒業
- 武内則男:高知県立高知工業高等学校卒業
- 菊田真紀子:新潟県立加茂高等学校卒業
- 保坂展人:東京都立新宿高等学校中退(中卒)
ざっとまとめても高卒で政治家になられた方はこれだけ沢山いらっしゃいます。
ちなみに社民党が高卒の比率が高く、共産党に関しては高卒の方はいませんでした。
自民党と民主党は高卒の方もいらっしゃいますが、大卒の方の比率が高いです。
しかし、今から政治家、特に今回の野村哲郎さんのような農林水産省に入るには低学歴だと中々厳しい道のりになってしまうので、大学へ進学するのがベターです。
どうしても日本は学歴社会なので、学歴で出世やお給料に影響してきますしね。
では農林水産省に入るにはどこの大学へ行けば良いのでしょうか?
農林水産省に入るにはどこの大学に進学すればいいの?
農林水産省に入るにはやはり東京大学や京都大学の法学部に進学するのが一番確実と言えます。
これは農林水産省に限らず、どこの省に関しても同じことが言えますけどね。
上記に加えて現役での卒業か浪人しての卒業かでも将来出世に影響してくるらしいので、ストレートに進学できると一番理想的ですよね!
ちなみに農林水産省の一種公務員には事務系と技術系があるそうで、事務系は殆どがデスクワークで技術系も農業試験場などに配属されない限り、デスクワークになる事が多いようです。
なので農林水産省を目指している方は、試験勉強の他にPCスキルなども身に着けておくと就職した後にスムーズな業務がこなせるようになるので、必須で覚えておきたいですね!
続いては野村哲郎さんと同じラ・サール高校を卒業した有名人は誰がいるのかなぁ?気になったので、その一覧も見ていきましょう!
ラ・サール高校出身の有名人一覧!
野村哲郎さんと同じラ・サール高校出身の有名人の方の一覧をまとめてみましたのでご覧下さい。
ラサール石井(お笑い芸人(コント赤信号)) | ラ・サール高等学校 → 早稲田大学第一文学部仏文学科 |
伊藤祐一郎(鹿児島県知事) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
岩屋毅(衆議院議員) | ラ・サール高等学校 → 早稲田大学政治経済学部政治学科 |
鬼木誠(衆議院議員) | ラ・サール高等学校 → 九州大学法学部法律学科 |
古川康(衆議院議員・元佐賀県知事) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
古川禎久(衆議院議員) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
山口祥義(佐賀県知事) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
寺脇研(元文部省官僚(ゆとり教育推進者)) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
城島光力(元財務大臣・元法務大臣) | ラ・サール高等学校 → 東京大学農学部畜産獣医学科 |
川下大洋(俳優・構成作家) | ラ・サール高等学校 → 京都大学理学部 |
川添象郎(音楽プロデューサー) | 慶應義塾高等学校 → ラ・サール高校 → 和光高校 |
大岡敏孝(衆議院議員) | ラ・サール高等学校 → 早稲田大学政治経済学部 |
中山成彬(元国土交通大臣・元文部科学大臣) | ラ・サール高等学校 → 東京大学法学部 |
中村昭治(アナウンサー) | ラ・サール高等学校 → 東京大学教育学部 |
野村哲郎(参議院議員) | ラ・サール高等学校 |
柳弘之(ヤマハ発動機 代表取締役社長) | ラ・サール高等学校 → 東京大学工学部 |
青野玄(エスエルディー 代表取締役社長) | ラ・サール高等学校 → 横浜国立大学マルチメディア文化学科 |
濱薗優季(投資家、会社役員) | ラ・サール高等学校 → 関西学院大学神学部中退 |
東和浩(りそなホールディングス代表執行役社長) | ラ・サール高等学校 → 上智大学経済学部 |
片野坂真哉(ANAホールディングス 代表取締役社長) | ラ・サール高等学校 |
青柳俊彦(JR九州 代表取締役社長) | ラ・サール高等学校卒業 → ラ・サール高等学校 → 東京大学工学部卒業 |
永瀬昭幸(東進ハイスクール創業者) | ラ・サール高等学校 |
上田良一(第22代日本放送協会 会長) | ラ・サール高等学校 |
吉田大八(映画監督) | ラ・サール高等学校 |
川内博史(衆議院議員) | ラ・サール高等学校 → 早稲田大学政治経済学部 |
木下敏之(福岡大学教授・佐賀県佐賀市長) | ラ・サール高等学校 → 東京大学 |
下鶴隆央(鹿児島市長) | ラ・サール高等学校 → 東京大学 |
吉田宏(福岡県福岡市長) | ラ・サール高等学校 → 慶応義塾大学 |
関 好孝(政治家) | ラ・サール高等学校 → 早稲田大学 |
ラ・サール高校出身の有名人は約29人いらっしゃるそうです。
ラ・サール高校は有名な進学校ということもあって、殆どの方が東京大学や早稲田大学や慶應義塾大学などの有名大学に進学されていますね!
野村哲郎さんも進学しようと思えばできる程の学力があったことは上記の一覧を見て明らかですね!
なので冒頭でも取り上げましたが、野村さんはあえて大学には進学せず、秘書として就職する道を選んだのでしょう。
では最後に野村哲郎農林水産大臣のプロフィールを載せておきます。
野村哲郎農林水産大臣プロフィール
以下にX(旧ツイッター)の画像を貼り付けておきます。
#独り言
野村哲郎農水大臣、失言ではなく自分でも何を言っているかわからなくなっている79歳。
次の改選は84歳というさらに高齢。
任期途中で……
岸田って、本当に人を見る目がない。 pic.twitter.com/ID1ygv7a23— 逆Dappi(自民党御用達Dappiと反対という意味です) (@uruchimundoku) August 31, 2023
- 氏名:野村哲郎(のむら てつろう)
- 生年月日:1943年11月20日(79歳)*2023年9月時点
- 出身地:鹿児島県姶良郡隼人町(現在の霧島市)
- 最終学歴:ラ・サール高等学校
- 前職:衆議院議員秘書、鹿児島県農業協同組合中央会参事
- 所属政党:自由民主党(茂木派)
野村哲郎は日本の政治家で、自由民主党に所属しています。
参議院議員として4期務め、また、農林水産大臣(第67代)も務めました。
出身は鹿児島県姶良郡隼人町(現在の霧島市)です。
政務官としては、農林水産大臣の補佐役を務め、福田康夫改造内閣と麻生内閣の下で活動しました。
また、彼は参議院決算委員長、政府開発援助に関する特別委員長、農林水産委員長、そして自由民主党の政務調査会長代理など、さまざまな役職を歴任しました。
政治経歴を要約すると、野村哲郎は2004年に自由民主党から鹿児島県選挙区での参議院議員選挙に出馬し、初当選しました。
その後、2008年には福田康夫改造内閣で農林水産大臣政務官として任命され、2010年に再選されました。
また、2016年には3選を果たし、2017年には自民党の農林部会長に就任しました。
そして、2022年に第26回参議院議員通常選挙で4選を果たし、同年8月には農林水産大臣として初入閣しました。
まとめ
今回は、
- 野村哲郎がラ・サール高校から進学しなかった理由
- 高卒でも政治家になれるのか
- 歴代の政治家に高卒の人はいるのか
- 農林水産省に入るにはどこの大学に進学すればいいのか
- ラ・サール高校出身の有名人は誰か
などについて考察し記事にしました。