2023年10月10日に全銀システム障害にて11行の金融機関で振込などの手続きができない事態となっています。
そこで気になるのが、全銀システム障害のベンダーはどこなのかという事です。
また、システム障害は富士通が原因なのか、復旧の目処は立っているのかなどについても気になるところです。
今回は、全銀システム障害のベンダーはどこか、富士通が原因なのか、復旧の目処は立っているのかなどについてまとめました。
全銀システム障害のベンダーはどこ?富士通が原因?
まず、全銀システム障害に関連しているとされるベンダーは以下の6つです。
- NTTデータ
- 日立製作所
- 富士通
- アマゾンウェブサービスジャパン
- 日本IBM
- BIPROGY
全銀システム障害に関連しているとされるベンダーは上記の6つですが、全ての公式HPを見てみても今回の全銀システム障害についてのお知らせは記載されていませんでした。
更には次期全銀システムの動作プラットホームは、富士通がメインフレームの製造・販売や既存顧客向けの保守から撤退する方針を表明した事もあって、特定のITベンダーに依存しない「オープン基盤」を採用しています。
この事から特定のベンダーが今回の障害の原因ではない可能性が高いと推測されます。
また、今回のシステム障害は富士通のベンダーが原因なのではないか?という声も挙がっています。
これは、以前に何回も富士通が原因のシステム障害が起きている事が原因だと思われます。
以前富士通のベンダーが原因でKDDIのシステム障害が起きた時に書いた記事もあるのでご覧下さい。

ではそもそもこのベンダーというものは何なのでしょうか?
そもそもベンダーとは?メーカーとは違うの?
今回注目された「ベンダー」とはそもそもどういうものなのでしょうか?
「メーカー」との違いについても見ていきましょう。
一般的に「メーカー」は製造元、「ベンダー」は販売元という意味合いがあります。
任天堂Swichに例えると、任天堂がメーカーで任天堂の商品であるSwich等を販売している店舗の事をベンダーと言います。
ちなみに富士通は製造と販売どちらも行なっているため、メーカー兼ベンダーということになりますね。
ではなぜ今回のようなシステム障害が起こってしまったのでしょうか?
全銀システム障害はなぜ起きたの?
今回の全銀システム障害の主な原因は、6年おきに実施している中継コンピューターシステムのアップデード時に発生していて、「RC17シリーズ」を「RC23シリーズ」に切り替える際に失敗したとのことです。
新しい中継コンピューターには国内外の送金手続きを管理する機能が含まれており、この機能で問題が発生しました。
具体的には、内国為替制度運営費(以前は銀行間手数料と呼ばれていたもの)の設定に関するエラーが生じたということです。
お金を送る銀行からお金を受け取る銀行に支払う手数料のことです。
14の金融機関でRCのアップデートが行われましたが、その中で三菱UFJ銀行やりそな銀行など11行の金融機関でトラブルが発生しました。
- 三菱UFJ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 関西みらい銀行
- 山口銀行
- 北九州銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- 日本カストディ銀行
- JPモルガン・チェース銀行
- もみじ銀行
- 商工中金=商工組合中央金庫
なぜ一部の金融機関で問題が生じなかったのかという点について、全銀ネットは「設定方法などが異なっていた」と説明しています。
今回の全銀システム障害の原因を分かりやすく図になっているポストをご覧下さい。
今回の #全銀ネット #全銀システム の障害を簡単に図解してみたけど、およそこんな感じっぽいね。
リレーコンピュータ切替の第●グループ(11行)がまとめてこけた感。
むしろ全銀システムそのものは相変わらずこけていないのだけど、「全銀システムが落ちた」系ポストが多いのも気になるところ。 pic.twitter.com/sKKD3RgDK3— 西埜 ジュラ (@SII_Nis) October 10, 2023
そんな突然のシステム障害に戸惑いの声が多数挙がっています。
全銀システム障害に戸惑いの声多数!
今回の全銀システム障害で影響を受けた人達が多数いらっしゃいます。

これ、かなりヤバイよね 明日までは良いとしても、明後日13日まで続く様だと空前のパニックに成る 年金支給日迄に復旧しないと超一大事に、、、 ちなみに個人的には関西みらい銀行関係で困る

給料日までになんとかして!本当に困る汗

全銀ネットのシステム障害に肝を冷やしたよ…。 役員報酬(事前届出確定給与)って、振込日が1日ずれるだけで経費として認められなかったはず。幸い、同じ銀行間の取引だったので問題はなかったけどね もしも障害に巻き込まれて振込ができなかったら、どうなっていたのやら

全銀ネットのシステム障害で、PayPayフリマやメルカリなどのフリマ売上にも影響が出ています。なんとかしてー!
この様に今回のシステム障害で困惑している方が多数いらっしゃいますね。
では全銀システム障害の復旧の目処は立っているのでしょうか?
全銀システム障害の復旧の目処は?
結論から言うと、2023年10月11日17時時点では全銀システム障害の復旧の目処はまだ立っていないとのことです。
このため、取引を制限せざるを得ない金融機関が相次いでいて、給料の振込や送金などが遅れてしまう可能性があります。
全銀ネットは現在、システムの復旧が難しいと判断し、代替方法での振り込み手続きを提供していますが、今後も通常より振り込みに遅延が生じる可能性があることをお知らせしています。
この事から各金融機関は対応に追われているようです。
その中でも「もみじ銀行」では別の手段で振込出来るように対応しているとのことです。
もみじ銀行によると、店舗・ATM・およびインターネットを通じた他行への振り込みは、午前11時半までしか受け付けられず、この時間までに受け付けた振り込みは11日の夕方以降に処理されます。
その後、午後3時半からATMとインターネットを使用した振り込みが再開されますが、これらの振り込みは12日以降に反映される可能性があります。
11日に受け付けた他行からの振り込みは11日の夕方以降に反映される見込みです。
一方、10日に受け付けた振り込みに関しては、他行からの振り込みは既に反映されており、他行宛ての振り込みは当日の入金となる予定です。
この様に一時的に対策している金融機関もありますが、早急な復旧が必要なようです。
一刻も早い復旧を祈っています。